ポーカーのポジションに応じた立ち回り方解説

 

目次

 


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1.
ポーカーのポジションに応じた立ち回りの導入部
2.
テキサスホールデムのポジション前提知識
3.
プリフロップでのポジションに応じた立ち回り
4.
フロップ後のポジションに応じた立ち回り
5.
ポジションとアクションの組み合わせから、ハンドを考察する
6.
ではポジションが重要

のポジションに応じた立ち回りの導入部

テーブルのポジションは特にテキサスホールデムにおいて重要であり、ゲームの勝敗のカギを握るといっても過言ではありません。

後半にアクションをとるのであれば、他のプレイヤーのハンドを推測しやすくなるので自分の有利なようにアクションをとることができます。しかし、最初にアクションをとるのであれば何も情報がないので、自分のハンドが強いか弱いかによって決断するしかありません。

この記事ではテキサスホールデムではポジションによってどのように違いがあるかについて紹介します。

なお、当記事は基本的な ポーカーのルールを学習した読者を対象としています。ルール等のエントリーレベルの情報は、当サイトの各種解説ページを事前にご確認をお願いします。

テキサスホールデムのポジション前提知識

まずはテキサスホールデムにどのようなポジションがあるのかを解説します。

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スモールブラインド(SB)

スモールブラインドとはディーラーボタン(BTN)の左隣のポジションのプレイヤーのことを言います。スモールブラインドのポジションにいるプレイヤーは強制的にブラインドの半額をベットしなければいけません。そして、プリフロップではディーラーボタンのアクションの後に、コール、レイズ、フォールドのいずれかのアクションをとります。

また、フロップ以降では最初にアクションを取らなければいけないポジションなので、不利だといえます。

ビッグブラインド(BB)

ビッグブラインドとは、スモールブラインドの左隣のポジションのことを言います。ビッグブラインドは強制的にブラインドをベットしなければならず、プリフロップではスモールブラインドの後に、コール、レイズ、フォールドのアクションをとります。

そして、フロップ以降はスモールブラインドの次にターンが回ってくる、アーリーポジションとなります。

アンダーザガン(UTG)

アンダーザガンは、ビッグブラインドの左隣のポジションを指します。プリフロップで最初にアクションを取らなければならず、フロップ以降もスモールブラインドとビッグブラインドの後の3番目というポジションであるため、非常に不利となります。

これにより銃口を向けられているくらい危険なポジションという意味でアンダーザガンと言われています。特にプリフロップでは自分のハンドしか情報がないので、攻めの態勢をとるにはかなり強いハンドが必要になります。

ハイジャック(HJ)

ディーラーボタンの2つ手前のポジションのことを指します。

カットオフ(CO)

ディーラーボタンの1つ手前のポジションのことを指します。

ディーラーボタン(BTN)

ディーラーボタンとは、最後にアクションをとるポジションのことで、テキサスホールデムで一番有利なポジションだとされています。ディーラーボタンの位置には、DEALERと書かれたボタンが置かれているのが特徴です。

アーリーポジション(EP)

ここからは席ずつではなく、ザックリとしたグルーピングした概念の説明です。

アーリーポジションとは序盤にアクションをとる必要があるポジションのことをいいます。どこまでがアーリーポジションと判断されるかはプレイヤーの数によって異なりますが、一般的に10人テーブルの場合、アンダーザガンとその左隣2人までをアーリーポジションと呼びます。また、6人でプレイする場合は、アンダーザガンのみがアーリーポジションと呼ばれます。

ミドルポジション(MP)

ミドルポジションとは中盤にアクションを行うポジションを指します。10人テーブルの場合、プリフロップで4番目から6番目にアクションを行う3人をミドルポジションと呼びます。プレイヤーが6人の場合は、アンダーザガンの左隣2人となります。

レイトポジション(LP)

レイトポジションとは、各ラウンドで後半にアクションを行うポジションを指します。10人テーブルの場合は、カットオフとディーラーボタンがレイトポジションに該当します。6人の場合ディーラーボタンのみがレイトポジションとなります。

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プリフロップでのポジションに応じた立ち回り

テキサスホールデムではポジションに応じて、どのようなアクションをとるべきかが異なります。A、K、Jのペアは言うまでもなく最も強いハンドなので、ポジションにかかわらずフロップまではかなり優位なスタンスで攻められるハンドといえます。

しかし、他のハンドであればそれぞれ特徴があるので、ポジションに応じてどのように賭けていくかより慎重にならなければなりません。

例えば、ダイヤの9と8を持っていて、アーリーポジションにいるとします。このハンドだとフロップで強化されることが考えずらいと言えます。そして、アーリーポジションという不利なポジションにいるので、フロップで良い組み合わせのカードがでなければフォールドしてしまった方がいいかもしれません。

しかし、運が良くて、フロップでストレートやフラッシュまたはハンドに一致するカードがでてペアが成立すれば、それなりに勝負に挑むに値するハンドだと言えます。ですが、大抵フロップではそのような都合の良いカードはあまりでません。

ちなみに、ダイヤの9と8というような中間レベルの数字でスートがそろっている組み合わせは、フロップの段階であまりベット量が高くない時によく、プレーヤーが期待を胸に勝負を仕掛けがちな組み合わせです。仮にフロップでそれなりの役ができたら、その後他のプレーヤーから搾取を試みることができます。ですが、その可能性はかなり低いので、野心的になりすぎずに程々にかける、あるいは辞退するなど選択肢があります。

よって、プリフロップのアーリーポジションは不明確な要素が強いので、ミドルレンジのカードなら守りの姿勢に出るのが理論上は戦略的と言えるでしょう。

一方で同じハンドであってもレイトポジションにいる場合は、戦略が異なります。自分のターンの前に他のプレイヤーがレイズをしたのであれば、そのプレイヤーが強いハンドを持っていることが予想できます。そのため、いさぎよくフォールドをしましょう。しかし、他のプレイヤーがフォールドやコールをするなど守りの姿勢であれば、ハンドがそこまで強くないと推測できるので、ダイヤの9と8で勝負に出るのもいいでしょう。

要するにプリフロップにおいて、ハンドが弱くアーリーポジションにいる場合、他のプレイヤーのハンドを予想できないため、勝負に出るのはリスクが高いです。そして、レイトポジションであれば、たとえそこまで強くないハンドだとしても他のプレイヤーのアクションに応じて、勝負に出ることも可能です。

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フロップ後のポジションに応じた立ち回り

フロップ後も同様に、ポジションの位置は他のプレイヤーのアクションが見れるかいなかに影響するので、重要です。

とりわけ、フロップ後のレイトポジションは、ポジションによるメリットがより一層強く感じることができます。レイトポジションであれば、他のプレイヤーがチェックをした場合は他のプレーヤーのハンドが良くないことが予想できるので、コールやレイズで攻めてポットを手にしやすいでしょう。

さらにもし仮に、それなりにハンドが強い場合でも、他のプレイヤーがどんどんレイズをしてきた場合は、余程なハンドと想定でき勝率が低いと想定できます。そんな場合は、フォールドをしてチップを無駄にせずゲームを降りるという選択もできます。

例えば、以下の状況を想定してみましょう。

  • 自分のハンドがスペードのAと10
  • 表向きのコミュニティカードがハートの8、クローバーの9、ハートの10
  • 自分のポジションはディーラーボタンつまり最後
  • ポットが100 → SBがチェック → BBが100ベット → 次はコール → 次は400にレイズ

この状況であなたが次のプレーヤーなら、どうすることが正しいのでしょうか?

正解は、フォールドするということです。この場合、自分のハンドとコミュニティカードで10のペアが揃っていてかつキッカー(役を構成していないカード)がAなので最強なカードですが、その他にA~Jのペアやフラッシュ、ストレートなどのより強い役を他のプレイヤーが揃える可能性があります。特に前にプレイヤーが400ドルまでレイズをしているので強いハンドを持っていると予想することができます。

この時点でフォールドをしてしまえば、チップを無駄にしてしまうことはありません。このようにレイトポジションにいると、他のプレイヤーのアクションから勝率を予想できるので、チップはあまり無駄になることないでしょう。もしもこのハンドでアーリーポジションにいた場合、他のプレイヤーのアクションを見ることができないため、それなりに良いハンドなのでコールなどをしてチップを無駄にしてしまっていたかもしれません。

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ポジションとアクションの組み合わせから、ハンドを考察する

上で述べた通り、テキサスホールデムにおいてポジションはどうアクションすべきかを判断する重要なポイントになります。そして、このポジションとアクションの因果関係をさかのぼることで、相手のハンドの内容を推測できます。

例えば、以下の状況を想定してみましょう。

  • 自分のポジションはディーラーボタンつまり最後
  • 自分はプリフロップでレイズ
  • 表向きのコミュニティカードがダイヤのQ、クローバーのJ、スペードの5

この状況でフロップ後にあなたがコールまたはレイズをした場合、たいてい他のプレイヤーはあなたのハンドが強いと判断します。具体的には、JまたはQを持っていると推測するでしょう。なぜなら、この段階でレイズするということは、ある程度良いハンドであることがうかがえるからです。

このようにポジションとアクションの内容で、おおよそハンドの内容が考察できます。これは他のプレーヤーも同様に考えていることで、あなたのポジションとアクションからあなたのハンドを推測しています。

この場合、他のプレイヤーはあなたが良いハンドを持っていると考えるのでフォールドを検討します。もしくは、この状態でレイズをしてきた場合は、そのプレイヤーがかなり強いカードを持っていると判断することができます。

つまり、相手が自分のアクションに応じてどのようなアクションをとるか検討するように、あなたも相手のアクションに応じてより正確に相手のハンドの強さを予想できるのです。

このようなゲームの流れは、テキサスホールデムでよく見られます。レイトポジションとアクションという組み合わせから、ハンドの内容がよりクリアにになり戦略的なアクションが取れるのです。

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テキサスホールデムではポジションが重要

テキサスホールデムではどのポジションでプレイするかによって、ゲームの進め方が大きく異なります。アーリーポジションでは情報量が少ないので、他のプレイヤーのハンドを予想することができません。

しかし、レイトポジションでは他のプレイヤーのアクションをもとに戦略を練られるので、攻めたり、リスクを回避したりなどゲームの主導権を握ることができます。

そのため、テキサスホールデムをプレイする際には、ポジションに応じてどのようにゲームを進めるべきなのかを理解しておくことが、勝利への近道となります。

さらに上達することを志すなら、 テキサスホールデムの戦略や ポーカーの確率の学習に進むと良いでしょう。