ポーカーのガットショットを徹底解説｜ストレートになる確率と戦略の基本

ポーカーの「ガットショット（インサイドストレートドロー）」は、非常に強力な役であるストレートが完成するチャンスの状態です。ですが相手に読まれやすく、かつストレートの確率も薄いので、正しい戦略で勝負をかける必要があると言えるでしょう。

このページでは、テキサスホールデムにおける「ガットショット」について解説します。ガットショットの基礎知識から基本戦略、シチュエーションによる詳しい戦略まで分かりやすく説明しているので、初心者の方にもおすすめの記事となっています。

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(ウィナーズクラブ管理人)

ガットショットができると、あと一枚で役が完成する！と期待が膨らみますよね。たしかにチャンスが巡ってきている状態ではありますが、そのようなときこそ慎重なプレイが必要です。確率や戦略を知って有利にゲームを進めましょう。

この記事はおよそ 4分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう

ポーカーのガットショットとは

ポーカーのガットショットとは、あと一枚揃えばストレートが完成する「ストレートドロー」という状態のうち、条件を満たすカードが1つの数字しかない状態を指します。また、別名を「インサイドストレートドロー」と言います。

例えば、【♠3 ♦4 ♠5 ♣7】という4枚が揃っている場合、ストレートになるには「6」が来るしかないので、これはガットショットです。

ストレートドローの基礎知識

その前に、「ストレートドロー」とは何か？ についておさらいしておきましょう。

「ドロー」とはその名の通りカードを1枚引くことを指しますが、特に「⚪︎⚪︎ドロー」と言った場合は、あと一枚条件を満たすカードを引ければ⚪︎⚪︎という役が成立する状態を指します。

例えばフラッシュドローの場合、4枚同じスートが揃っていて、あと1枚同じスートを引けばフラッシュが完成する状態ということです。

ストレートドローも同じく、あと一枚特定の数字が来ればストレートが完成する状態と考えればOKです。

オープンエンドストレートドローとの違い

ストレートドローには、今回説明する「ガットショット」の他に、「オープンエンドストレートドロー」という種類があります。この違いについて説明します。

ガットショットとオープンエンドの1番の違いは、ガットショットは1種類の数字しか条件を満たさないのに対し、オープンエンドでは複数の数字がストレートの条件を満たすということです。

例えば、【♠3 ♦4 ♠5 ♣7】という4枚が揃っている場合、ストレートになるには「6」が来るしかないので、これはガットショットです。

ただし、【♠3 ♦4 ♠5 ♣6】という4枚が揃っている場合、ストレートになるには「2」「7」のどちらでも良いので、これはオープンエンドストレートドローになります。

ガットショットからストレートができる確率

他のプレイヤーの人数やカードを考慮せずに計算すると、ガットショットからストレートができる確率は、ターン単体で【8.51%】、リバー単体で【8.7%】です。

自分の手札2枚と、プロップの段階で場に出ているコミュニティカード3枚を除いたトランプ47枚を満たすカードのうち、ストレートを満たすカードは4枚なので、ターンでストレートになる確率は4/47=約8.51%となります。

リバーも同様に計算することができ、4/46=約8.7%です。

ガットショットはオープンエンドストレートドローに比べると2倍くらいの確率で出現しますが、ストレートが実る確率は高くありません。その確率を織り込んで、勝負するか決める必要があります。

ポーカーのガットショットの基本戦略

続いて、ポーカーのガットショットに関する基本戦略について解説します。

特に初心者の頃は、ガットショットをかなり強力な材料と思い込むことが多いのですが、ガットショットだけで相手のベットにずっとコールしていては大抵負け越してしまいます。ポーカーの基本の道から外れずにプレイしましょう。

ポットオッズを計算する

まず、ポットオッズの計算を行います。基本的に、ガットショットでストレートが成就する確率はカードごとに8.5%なので、この数字にオッズが合うのならベットを行うと良いでしょう。

ただし、一口にガットショットと言っても、特殊なカード例があります。例えば…

コミュニティカードが【♠3 ♠︎5 ♣️7】、手札が【♠6 ♠️A】という場合を考えてみましょう。これはガットショットかつ、フラッシュドローの形でもあります。アウツを正確に計算して、オッズが合う場合は積極的に勝負すると良いでしょう。

セミブラフで利用する

また、ストレート成就を期待してセミブラフするのも一つの手と言えます。降りてくれれば万歳！ 勝負が成立した場合はストレートを祈りましょう。

ただ、ほとんどの場合ガットショットは3枚が連番、もしくは一つ飛ばしの並びなので、相手にとってもストレートドローの可能性は高いです。ベット・レイズに対してレイズ・リレイズをかけられたら要注意！ 相手のレンジと自分のポジションを吟味して、セミブラフを打つかどうか決めましょう。

ガットショットのシチュエーション別戦略

続いて、フロップ・ターン・リバーにおけるガットショット時の戦略について解説します。

フロップでの戦略

フロップでは、セミブラフを打つ良い機会です。特に自分の手札が2枚とも絡むガットショットなら、勝負の価値は非常に高いと言えるでしょう。フォールドよりも積極的にベットを考えるべき局面と言えます。

ただ、3枚の共有札ですでに連番ができているなど、相手もストレートを狙えそうな場面は要注意。特に3betが飛んできた場合はすでにストレートができていることもあるので、慎重に勝負することをお勧めします。

ターンでの戦略

ターンでまだストレートができていない場合、もうワンチャンスしかありません。正確にアウツやオッズの数を計算し、オッズが合うなら勝負に行きましょう。

また、6枚既にカードが見えているので、例えばスリーカードが完成していたり、フラッシュの可能性を判断したり、と多角的に計算することもできます。相手のダブルバレル（リバーでベットすること）にも注意して、それでもガットショットに賭けるなら勝負にいきましょう。

リバーでの戦略

リバーでガットショットをミスしてしまい、ストレートにならなかった場合、ブラフは避けた方が良いでしょう。

ガットショットはほとんどのケースで、コミュニティカードに連番、もしくは1個飛ばしの数字が揃っています。つまり、相手もかなりのチャンスです。

また、リバーまで勝負が成立しているということは、相手も戦えるハンドである可能性が圧倒的に高いと考えられます。つまり、ブラフベットをしてもブラフキャッチされる確率が非常に高いので、ブラフは基本的にNGです。

ポーカーのガットショットのまとめ

ポーカーのガットショットは、「ストレートドローの中でも、1種類の数字のみストレートが成立する」状態を指します。よく見かける場面ではあるものの、オッズ的には不利になりやすいです。

1種類しかない数字をビタで引き当てる必要がある上に、他のプレイヤーも競合である可能性がそこそこあります。また、ストレートが成立しても負けてしまうケースも少ないながら存在します。

そのため、ガットショットを盲信することは危険ですが、それでも勝負の土俵に立てることは間違いありません。相手のレンジを把握しつつ、勝負できると判断したら的確にベットを打ちましょう！