2016年2月15日、 オンラインカジノで利用できる国内決済サービス「NetBanQ」を運営していた男2人が、犯罪収益移転防止法違反および常習賭博罪の容疑で千葉県警に逮捕されました。
この事件はオンラインカジノ運営者やプレイヤーが逮捕された「 ドリームカジノ事件」や「 スマートライブカジノ事件」とは違い、決済サービスの運営側が逮捕された事例です。
そこで、なぜ決済サービスのNetBanQ運営者らが逮捕されてしまったのか、事件の全容やNetBanQを利用していたプレイヤーへの影響について解説していきます。
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この記事を読んだらわかること
- NetBanQ(ネットバンク)のサービス内容
- NetBanQ(ネットバンク)運営者が逮捕された理由
- NetBanQ(ネットバンク)を利用したプレイヤーへの影響
- オンラインカジノでプレイすることの違法性
目次
- NetBanQは決済サービス
- NetBanQ運営者が逮捕されたのはなぜ?
- 賭博の胴元であると判断されてしまった
- NetBanQ運営者の逮捕までの経緯と処分
- 兵庫県内の男を別件逮捕が原因でNetBanQ運営者らが浮上
- NetBanQ運営者らの処分については不明
- NetBanQを利用していたプレイヤーへの影響は?
- プレイヤーサイドにも家宅捜索
- 入金額や勝利金は返金された
- NetBanQ事件の教訓
- オンラインカジノでプレイするのは違法?
- NetBanQ事件まとめ
NetBanQは決済サービス
NetBanQ(ネットバンク)は、オンラインカジノ専用の入出金決済システムでした。
NetBanQアカウントに入金した現金をオンラインカジノで遊ぶ用のチップに換金し、獲得したチップをオンラインカジノ上でベット、ゲームで獲得した勝利金をまたアカウントを通して出金・現金化できるという仕組みです。
事件当時の報道で判明したことですが、NetBanQを通して賭けられた金額の総額は約23億2,800万円にものぼり、NetBanQ運営側は約10億4,400万円の収益を上げていました。
NetBanQ運営者が逮捕されたのはなぜ?
NetBanQ自体はオンラインカジノではありません。あくまでプレイヤーとオンラインカジノを繋ぐ中間決済サービスです。
それでも逮捕されてしまった理由には、賭博罪の適用要件を満たす「賭博の胴元」であるとみなされたからです。
賭博の胴元であると判断されてしまった
賭博の胴元、というのは、賭博を行ううえで必要な場や金銭的やり取りを取り仕切る立場にあるものを指します。
別件逮捕されたプレイヤーがNetBanQを利用していたことを皮切りに、NetBanQの管理口座に約1億2250万円があった事などが判明。
口座の入出金状況などから「多数のプレイヤーにバカラなど違法賭博をさせ収益を上げた」と疑われ、「賭博の胴元とみなせるのではないか」と繋がり、NetBanQ側に嫌疑がかけられて結果的に逮捕されたというわけです。
NetBanQ運営者の逮捕までの経緯と処分
なぜ決済サービスのNetBanQ(ネットバンク)運営者が逮捕されるに至ったのか。実はまったく別の事件がきっかけでした。ここからは事件の経緯と逮捕後の処分について解説していきます。
NetBanQ運営者の逮捕までの経緯と処分
- 兵庫県内の男を別件逮捕が原因でNeBanQ運営者らが浮上
- NetBanQ運営者らの処分については不明
兵庫県内の男を別件逮捕が原因でNetBanQ運営者らが浮上
前項でも軽く触れましたが、NetBanQが捜査対象に上がったのは、兵庫県在住の男性が詐欺容疑で逮捕された別の事件にあります。
兵庫県在住の男性が逮捕された理由は、オークションで偽物のエラーコインを販売した詐欺容疑です。口座の入出金記録をたどっていくと、NetBanQでの送金履歴が見つかり、NetBanQが詐欺に関わっている可能性も含めて警察が動きました。
詐欺も重大な犯罪ですが、暴力団やマフィアなど反社会組織が関わるマネーロンダリングに加担しているとなれば大問題。結果的に詐欺・マネーロンダリングの件で摘発はありませんでしたが、NetBanQ運営者は賭博の胴元とみなせると判断され、逮捕されました。
NetBanQ運営者らの処分については不明
逮捕されたNetBanQ運営者2名はそれぞれ「入出金システムの運用はしていたが、賭博はしていない」と容疑を否認しました。
益田容疑者は「オンラインカジノの決済サービスを行っていたことは間違いないが、賭博はしていない」、島田容疑者は「入出金専用システムのオペレーターをやったのは間違いないが賭博には当たらないと思っていた」と、いずれも容疑を否認。
引用元: 千葉日報(2016/2/16)
その後、逮捕された2名がどう処分されたのかは明かされていません。
有罪判決となれば報道されることがほとんどだと考えると、不起訴になった可能性が高いでしょう。
というのも、逮捕されれば即有罪とならないのが日本の法律だからです。オンラインカジノとプレイヤーを繋ぐ入出金システムが明確に有罪といえる法律がないため、NetBanQの処分はうやむやになったのかもしれません。
NetBanQを利用していたプレイヤーへの影響は?
NetBanQ事件は運営者逮捕にとどまらず、オンラインカジノプレイヤーにも大きな影響を与えています。結末はオンラインカジノで遊ぶ人にとって重要な認識に繋がるので、しっかり押さえておいた方がいいですよ。
NeBanQを利用していたプレイヤーへの影響
- プレイヤーサイドにも家宅捜索
- 入金額や勝利金は返金された
プレイヤーサイドにも家宅捜索
NetBanQを利用していたプレイヤーは数十~数百名いましたが、そのうち数名には2015年末から2016年初頭にかけて家宅捜索が入り、任意で取り調べを受けました。
家宅捜索は犯罪の証拠をおさえるための捜査です。警察・検察は裁判所が発行する令状があるので、捜査対象は家宅捜索を拒否できません。
逮捕されなかったのは不幸中の幸いです。しかし、家宅捜索が入ると、家族に迷惑をかけますし、近所でいらぬ噂を立てられかねないので、精神的な負担はかなりのものだったと考えられます。
入金額や勝利金は返金された
NetBanQは事件後、全プレイヤーに対して入金額や勝利金を全額返金しました。
決済サービスに限らず、オンラインカジノも閉鎖する際はプレイヤーが所有している残高の返金受付期間をもうけます。受付期間内に申請しないと返金してもらえないので注意して下さい。
NetBanQ事件の教訓
NetBanQ事件の教訓を活かして、より安全にオンラインカジノを利用するために下記基準から決済サービスを選びましょう。
- 信頼性と実績
- セキュリティ対策
- 海外で運営されている
大手金融機関が運営していたり、運営実績の長い決済サービスを利用しましょう。更にSSL暗号化や二要素認証などのセキュリティ機能があれば安心です。
なお、海外運営の決算サービスだと50種類以上の通貨に対応している ecoPayzやポイントバックがある Vega Walletがおすすめです。
オンラインカジノでプレイするのは違法?
NetBanQ事件を知ると、オンラインカジノでプレイするのは違法行為に当たるのではないのか?と不安に思う方は少なくないでしょう。
結論から言いますと、違法とも合法とも言い切れません。オンラインカジノで遊ぶことを取り締まる法律自体まだないからです。
というのも、賭博罪を適用するには、胴元(カジノ側)と利用者(プレイヤー側)双方を逮捕・有罪に持ち込むには、どちらともが国内で違法行為を行っていると立証しなければなりません。
そのため、国内で海外合法オンラインカジノを遊んでいるだけでは、逮捕したところで争う姿勢を見せれば不起訴処分となりますし、起訴されても有罪になる可能性は低いのです。
NetBanQ事件まとめ
この記事のまとめ
- NetBanQはオンラインカジノとプレイヤーを繋ぐ決済サービス
- NetBanQ運営者は犯罪収益移転防止法違反および常習賭博罪の容疑で逮捕されたがその後の処分は不明
- NetBanQ利用者数名に家宅捜索が入り、任意で取り調べを受けた
- 入金額や勝利金は全てのプレイヤーに全額返金された
NetBanQ事件が起きた2016年頃はオンラインカジノで使用できる決済方法が限られましたが、今は電子決済サービス・仮想通貨・銀行送金と多様化しています。
その中で特に信頼できるのは、海外運営の決済サービスであるecoPayz(エコペイズ)やVega Wallet(ベガウォレット)です。海外決済サービスを使って海外合法オンラインカジノで遊べば、現状は罪に問われることはありません。
ぜひ本記事の内容を参考にして安全・安心オンラインカジノライフを送ってくださいね!