ドンクとはドンキー、そうロバのこと。欧米では間抜けな ”人” や ”事” を「ドンキー」と言うのを知っていましたか? ポーカープレイヤーの間では一般的に ”馬鹿のハンド” と言われ、悪手とされているドンクベットですが、戦略的に使うプレイヤーもいます。その名前通り、間抜けなプレイヤーなんて呼ばれないためにドンクベットについて学びましょう。
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ドンクベットって何?
ドンクベットの由来はドンキーベット。ロバのように間抜けなプレイとしてポーカーでは悪手のひとつとされています。具体的には、前のラウンドで最後にレイズ(すなわちそのベットラウンドにおいて最高額をベットすること)していないのに、次のラウンドで最初にベットする行為を指します。
ポーカーでは、ゲームの主導権者がチェックするのを待ってからベットすることが基本ですから、ドンクベットはヘタなプレイヤーが行うアクションとされ、ロバのように間抜けなプレイという名前が付けられたのです。
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ドンクベットの具体例
ドンクベットの具体的な例を見てみましょう。ゲームの状況は以下のとおりです。
✅一番最初のベットラウンドであるプリフロップで、ボタンまでの全員がフォールド
✅ボタンがレイズして、ボタンの左側のポジションのスモールブラインドがフォールド
✅ボタンから2つ後のポジションのビッグブラインドがコール
✅ボタンがプリフロップでレイザーになる
✅プリフロップの次のベットラウンドであるフロップで、ビッグブラインドが先にベット
このゲーム例の5番目のプレイでビッグブラインドが行ったプレイ、つまり前のベットラウンドでレイズに対してコールに留めておきながら、次のベットラウンドで先にベットするプレイがドンクベットです。
この例で、ビッグブラインドはフロップで先にベットできるほどの強いハンドを持っているわけですから、通常ならばプリフロップでコールではなくレイズをする可能性が高いからです。つまり、ビッグブラインドは前のラウンドでコールに留めておきながら、次のラウンドで先にベットするのは矛盾していて、これが「ドンクベットは悪手」と呼ばれる理由です。
ドンクベットは悪いプレイ?
一般的にポーカーは、前ラウンドの直近の時点でベットまたはレイズを開始したプレイヤーであるアグレッサーが唯一の攻め手で、他のプレイヤーは全員受け手とされています。自分がアグレッサーでないにもかかわらず、直前のラウンドで先にベットすることは、アグレッサーに対して挑発的な態度と見られる可能性が大きいのです。時としてドンクベットを打ったことで喧嘩にさえなりえます。
また、ドンクベットが悪手と言われる理由は、自分のハンドがはっきりしない時にはチップを失いやすく、自分のハンドが強くなった時には相手に見抜かれてフォールドされる可能性が高いこともあります。プリフロップ主導権者の方が高い数字のカードを持っている可能性があるためです。
セオリー通りにチェックから入れば、主導権者の1ベットをコールするだけで済みますが、先打ちをしてしまうと2ベットが打たれる可能性があり危険になります。ドンクベットを戦略的に活用する方法もありますが、ポーカーの初心者は使わない方が良いというのが一般的な解釈です。
しかし、コミュニティカードに新しいカードが追加された場合状況は変わり、ドンクベットが必ずしも悪手にはならないことがあります。ドンクベットを戦略的に取り入れるプロのポーカープレイヤーもいます。
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ドンクベットを回避する方法
ここまで読んできて解るように、あなたが ポーカー初心者ならばドンクベットは絶対に避けるべきです。そのプレイに戦略の欠片も見られない場合、他のプレイヤーからの軽蔑の視線を受けるかもしれません。
初心者プレイのダメなドンクベット例では、プリフロップでは相手のレイズに対してコールしかしないのに、フロップの途端ドンクベットするといった場合です。フロップの3枚がマッチしたことを他のプレイヤーに教えてしまっているアクションです。
では、どのようにしてこのプレイを避けたら良いのでしょうか? 基本通りにフロップでレイズを返していれば、うっかりドンクベットしてしまうことはなくなります。また、ドンクベットを避けるには前ラウンドの主導権をしっかり覚えておくことが重要です。
戦略としてのドンクベット
悪手と言われるドンクベットを、戦略的に使うにはどうしたら良いのでしょう?
あなたがまだビギナーならばドンクベットはしない方が無難です。しかし、あなたも相手もドンクベットという概念を理解しているならば、あえて戦略的に使う方法もあります。
プレイヤーが敢えてドンクベットを行う理由はなんでしょうか?それには以下のような場合が考えられます。
- 持っているハンドが強い
- 手持ちのカードにワンペアがある
- ドローにしたい
- ドローにさせたくない
- ブラフで挑戦したい
? ブラフをキメたい、でも・・・
注意! ブラフし過ぎにはご用心
ポーカーアクションの戦略には、チェックかベットの2択となる「チェックからレイズする戦略」と、フォールド、コール、レイズの3択となる「パーシャルドンクベット戦略」があります。このどちらの戦略も相手からベット、レイズされた際には、結局自分がフォールドを迫られることになります。また、「チェックからレイズする戦略」の場合、シンプルに見えますが後々の展開が複雑になりがちです。
相手のハンドを想像し合うゲームがポーカーですので、相手から仕掛けられる状況は避けられません。こちらからドンクベットを先に仕掛ければ、相手にフォールドを迫ることでミスを誘発できる可能性が出てきます。また、ブラフを混ぜてプレイする戦略もあり、フラッシュが揃ったように見せかけてドンクベットを打つなどがよくある手法です。
ドンクベットが効果を発揮する例
ドンクベットが有利に働くプレイの方法例をご紹介しましょう。ゲームの状態は以下のとおりです。
✅リバーでフラッシュやストレートが完成
✅先にチェックして相手のベットを誘ってからレイズを仕掛ける
✅対戦相手もチェックを選択してポットが増えない
✅ショーダウン(ゲームに残っているプレイヤーがカードを見せ勝敗を決める)されることを防げる
このように、相手が強くないと判断した時(特に1対1の勝負の場合)、ターンが出たところでドンクベットして、相手がフォールドしてくれる可能性を獲得すれば勝ち目がでてきます。
ドンクベットが失敗する時
自分が打ったドンクベットに対して、対戦相手がコールしてくることも考えられます。その場合、負けているケースを考慮して最後のコミュニティカードに運を託すか、運悪く手札の進展が無かったならば素直に諦めるか、または、ブラフベットを試みて全力で奪いに行くかを選択しなくてはいけません。レイズして返り討ちに遭ってしまったら、勝てる可能性は低いので、このゲームからは手を引いたほうが良いでしょう。他のカードゲーム同様、過信と深追いは禁物です。
まとめ
ここまで、ドンクベットについてお話ししてきました。その基本と回避の方法や使い方が、ご理解いただけたのではないでしょうか。初心者のうちは絶対に使わないほうが良い禁じ手といっていいドンクベットですが、しっかり知識を身につけてゲーム回数を重ねれば、あながち悪手とも言えないことが解っていただけたと思います。
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