闇カジノ(裏カジノ)とは何か…ポンコツ・ジャンケットなど裏用語と共に実態を紹介

大多数の方が一生縁がないと思われる「闇カジノ(裏)」ですが、実は今でも日本の繁華街には違法に運営されている闇カジノが存在します。

闇カジノは運営するのはもちろん遊ぶことも違法なので、警察に見つかるとその店舗は摘発されますし、従業員は勿論ですが遊んでいる客まで捕まってしまいます。

そんな違法施設で遊んで人生を棒に振るようなことがないよう、このページでは闇カジノがどういった店なのかについて解説します。

「ポンコツ」「ジャンケット」などの闇カジノ用語についても解説しているので、闇カジノに近付かない、闇カジノに騙されないためにぜひこの記事で予習しておきましょう!

著者:上の人
カジノ歴10年

突然忍び寄るかもしれない闇カジノの誘惑。当然違法行為なので摘発され、刑事罰を受ける可能性があります。さらに、闇カジノは借金を強要し、返済不能な状況に追い込まれることもあります。人生そのものを台無しにする危険性があるため、決して近づかないようにしましょう。

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この記事でわかること
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1
闇カジノ・裏カジノとは?

2
どうやって闇カジノに客は招かれるのか?

3
闇カジノの入店方法

4
闇カジノとギャンブル依存症について

5
ここ最近の闇カジノ・裏カジノの摘発事例まとめ

6
まとめ:絶対に闇カジノには行ってはいけない!

闇カジノ・裏カジノとは?

闇カジノ・裏カジノとは?

闇カジノ・裏カジノとは、賭博が禁止されている国で違法に運営されている違法カジノのことです。

ほとんどの場合半グレや暴力団、犯罪グループなどの反社会組織によって運営されています。日本では、競馬などの公営や宝くじといった一部を除いて、お店で賭博を行うことは禁じられています。

賭博場を開いている胴元は「賭博場開場等図利罪」という重い罪が課せられますが、賭博を行ったプレイヤーについても「賭博罪」が適用されるので、闇カジノで遊ぶこと自体が犯罪になるのです。

しかし、闇カジノや裏カジノは今でも繁華街を中心に多く存在します。詳しい闇カジノの実態について解説します。

闇カジノ・裏カジノの実態

闇カジノは日本の大都市のいわゆる歓楽街と呼ばれる場所に数多く存在しますが、マンションの一室を貸し切っている場合もあります。

闇カジノは豪華な調度品や洗練されたテーブルなど、一級品をそろえたラグジュアリーな空間で遊べるカジノで、ここが日本であることを除けば一般的なランドカジノ(海外にある店舗型のカジノ)と変わりません。

しかし、そもそも存在自体が日本の刑法で禁止されているイリーガルなもの、当然胴元は反社会的勢力です。違法であるというリスクを背負ってでも運営されているわけだから、一般的なカジノに比べて勝ちにくいのは当たり前。100%に近い確率でイカサマを仕込まれ、大抵の場合は負けてしまいます。

もちろん365日24時間営業

闇カジノはほとんどの場合365日24時間休みなく営業しています。

なぜなら、摘発された瞬間一切の儲けが無くなってしまうからです。警察に摘発された場合店は閉業し、下っ端の雇われ店長が捕まることになります。勿論これはトカゲの尻尾切りのようなもので、闇カジノを指示している上の人間が捕まることは非常に珍しいです。

そのため店が閉業してもまたどこかに闇カジノができるという負の連鎖が続きます。ちなみに、摘発を防ぐために数ヶ月程度同じ場所で運営したらまた別の場所に引っ越すのが普通のようです。

ポンコツ=イカサマが常態化した最終的に大負けするのが闇カジノ

闇カジノではイカサマのことを「ポンコツ」と呼びます。一般的なカジノとは大きく異なり、闇カジノでポンコツ(イカサマ)をしないというお店はまず無いと考えた方が良いでしょう。

サクラを仕込んで勝たせつつ、バカラではカードの並び順を操作して客を負けさせたり、カードの枚数を不正に動かしてブラックジャックを不利にしたりと、様々なイカサマが開発されています。

多くの場合、最初の来店では少し撒き餌のように客を勝たせて、数回目から鬼のように搾り取るというルートが一般的なんだそうです。ただ、最近は反社も不況らしく、1回目から普通に負けさせるケースもあるそうです。

水原氏に入れ知恵したのも闇カジノ?

水原氏が違法賭博に関与し負債を大谷選手の資金で返済した事件、これも闇カジノの存在が背後にある可能性が噂されています。

闇カジノでは違法な借金を強要されるケースが多く、借金を踏み倒すことを社会的地位などを人質に不可能にすることがあります。水原氏がこのような状況に追い込まれたのは、弱みを握られたためではないかと疑問が投げかけられています。

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どうやって闇カジノに客は招かれるのか?

闇カジノはどうやって客を招くのか?

続いて、闇カジノがどのように客を招くのか、について解説します。

存在自体が違法な闇カジノ・裏カジノは、当然ながら宣伝することもできませんし、看板に出したりもできません。そのため、次の3つの方法で客を呼ぶとされています。

・既存客の友人紹介
・繁華街のキャッチ(ギャンブルどうですか?みたいなことを聞いてきます)
・ジャンケットによる紹介

特に、闇カジノではジャンケットによる紹介が最も大きなウェイトを占めます。このジャンケットについて詳しく解説します。

ジャンケット=金持ちを見つけ、闇カジノに誘い出す人間

ジャンケット=金持ちを見つけ、闇カジノに誘い出す人間

ジャンケットは、簡単に言えばお金持ちを見つけて闇カジノに誘う人間のことを指します。

闇カジノと繋がりがある高級ホステスなどがお金持ちを接客し、「いいお店があるんだけど遊ばない?」などと言って闇カジノに誘い出します。そこでお金持ちが闇カジノにハマったらしめたもの。大金を注ぎ込ませたジャンケットには多額の報酬がもらえるという仕組みになっています。

特にターゲットとなるのはカジノに縁のないカタギの社長。そもそも闇カジノが違法であることもわからず、そしてイカサマが横行していることにも気付かずに、沼にハマるケースが多いと言われています。こういった上客を囲って、闇カジノは運営されています。

闇カジノの入店方法

闇カジノにはどうやって入店するのか

闇カジノは摘発を防ぐ目的から、一般の人が絶対に立ち入らないような場所で運営されています。

そのような闇カジノにはどうやって入ることができるのか、入店方法について解説します。もちろん、この項目は闇カジノに行くことを推奨するものでは決して無く、あくまで「こんな入り方をするようなカジノは違法カジノである」とアナウンスしているに過ぎません。

逆に言えば、このような特徴に合致する店は闇カジノなので、絶対に行かないようにしてください。

防犯カメラ・二重扉・隠し通路がある

既存客からの紹介、キャッチやジャンケットからの紹介の場合も、必ず最初に防犯カメラで顔を確認されます。

場合によっては身分証の提示も求められます。これは相手が警察関係者でないかを把握するためです。認証が完了したら店に入ることができますが、入り口は二重扉であることが多いです。

これは警察が摘発に向かった際、従業員や客が逃げられるようにするためと言われています。また、カジノによっては雑居ビルの中に隠し通路や隠し扉・隠し階段があり、その通路を通じて入場・脱出を可能にしています。

このように厳重なセキュリティチェックの上、闇カジノへの入場が許可されます。普通のカジノにはそんな厳格なチェックはない(あっても身分証提示くらい)ので、闇カジノであることがここでも分かると思います。

闇カジノとギャンブル依存症について

闇カジノとギャンブル依存症について

闇カジノは違法性があるばかりではなく、ギャンブル依存症を生み出す原因にもなっています。

一般的なカジノには「責任あるギャンブル」といって、プレイヤー自身、もしくはその家族がギャンブルに関する自己規制を行うことができます。

最近では日本の公営ギャンブルやパチンコホールなどでも行われている取り組みですが、そんなものが闇カジノにあるわけありません。闇カジノはあの手この手で客に金を使わせてきます。

最近話題の水原一平氏も闇カジノが絡んでいると言われています。水原一平事件を含め、闇カジノとギャンブル依存症の関係性について解説します。

水原一平事件も闇カジノが絡んでいる

水原一平氏といえば、大谷翔平氏の通訳を務める傍ら違法ギャンブルにのめり込み、62億円もの損失を出した歴史に残る犯罪者です。

特に違法なブックメーカーの胴元マシュー・ボウヤー氏には多くの資金が大谷選手の口座から支払われており、これは明確に水原氏と闇カジノとの関係があったと言えます。ドジャースのキャンプ地でケツモチと言われる男たちが水原氏に乗り込んできたという目撃情報もあり、水原氏が金の支払いに苦悩していたことが伺えます。

そもそも水原氏の賭け額に対し、合法カジノではあり得ないほど大きく負けているので、イカサマが横行した違法カジノでプレイしている可能性が高いと言えるでしょう。

ケツモチ=ケツをまくらないように客を管理する人間

ケツモチ=ケツをまくらないように客を管理する人間

先ほどの説明で出てきた「ケツモチ」とは、客とのトラブルがあった時に事態を収拾する人間のことです。

闇金などでもよく聞くワードですが、闇カジノにおけるケツモチとは、客が大きく負けてしまい「違法だから払わない」「警察に助けを呼ぶ」などの行為を行おうとしたときに、それを阻止する役目を担っています。

早い話が暴力団で、脅迫、時には実力行使でお金を払わせます。警察にも相談できず、結局プレイヤーはお金を払わせられる…といった悪循環が続いてしまうのです。

ギャンブル依存症は病気である

水原一平自身も自らをギャンブル依存症と言っていましたが、ギャンブル依存症は歴とした病気です。

理性でギャンブルを止めることができず、脳の快楽物質(いわゆる脳汁)のコントロールができなくなっている疾患ですので、必ず病院で治療を受けてください。

今は全国に依存症専門窓口があるので、ギャンブルに依存していることを感じたらすぐに治療しましょう。

また、ギャンブル依存症は自分では気付かないケースも多いです。家族や友人にパチンコや公営ギャンブルにハマっているような人を見かけたら、治療するように言ってみましょう。

ここ最近の闇カジノ・裏カジノの摘発事例まとめ

実は最近も、闇カジノや裏カジノは多く摘発されています。ここ最近の闇カジノ・裏カジノに関する摘発事例について紹介します。

・2024年3月、新宿歌舞伎町の賭博店で従業員逮捕

新宿・歌舞伎町の闇カジノ「ミリオン」でバカラの賭博を行っていたとして、店の実質経営者と見られる男を含め合計10名が逮捕されました。
この店には約300名の会員がおり、過去半年間で1億5000万円の違法な収益を得ていたとされています。

・2023年9月、大阪日本橋の違法カジノ店を摘発経営者の男ら31人を逮捕

大阪市中央区日本橋にある違法カジノ店が摘発され、経営者の男や客ら31人が逮捕されました。
摘発の際、一部の客らは隠し階段を使って別のフロアに逃げていたということです。

これ以外にも、年平均で数十店舗の闇カジノや裏カジノが摘発され、従業員も客も逮捕されています。

まとめ:絶対に闇カジノには行ってはいけない!

闇カジノはまずイカサマが横行しているので全く勝つことができませんし、さらに高頻度で逮捕されてしまうという二重のリスクを抱えています。

わざわざ違法なカジノに行かなくともたくさんの合法的なギャンブルがありますので、闇カジノには絶対に近づかないようにしましょう。

もし、あなたが成功者で夜のお店に通っているなんてことがあると、闇カジノと接点がある高級ホステスから闇カジノに誘われてしまうかもしれません。そのジャンケットはあなたではなくあなたのお金しか見ていませんので、きっちり断って健全な生活を送りましょう!

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