私が競艇を始めた昭和63年頃には関東ではランナバウトレースはほとんど
行われておらず実際に見た事がありません。
どんなレース形態だったか教えてください。
その頃平和島がホームだったのでハイドロのレースしか見た事ないんです。
ギリギリ彦坂選手を知っているぐらいなので。
よろしくお願いします。
ベストアンサー
iba********:
ジジイの出番ですかな?
ランナ戦には2種類あって、「軽ランナ」と「重ランナ」がありました。
昔話に出てくる「ランナ戦」は軽ランナのことで、この舟だけ底部の形が違い特殊な乗り方の技術を必要とするものです。
重ランナは波が高くて舟が不安定な時に使用する大きいボートですが乗り方はハイドロと大差なく誰でも乗れます。
ご質問は軽ランのことだと判断し答えます。
舟はハイドロボートより一回り大きく(重ランはまた一回り大きい)
舟底がぺタっとしているので着水面積が広く水の抵抗が大きいため、直線を走る際に選手は舟の前部を浮かせるように持ち上げる。
そのままだと底に風が入りひっくり返るので押さえつける、また前を浮かせる。これの繰り返しを「シャクって走る」とか「舟を煽って走る」などと表現されていました。
直線ではハイドロのように、伏せている選手はいません。みな立膝で体はほとんど起き上がっている。
旋回場所(マークブイ)では、ハイドロと違い底にフィンがついていないので、体を左側に大きく傾けて円を描くようにグルッと回る。
まさに「ザザ~ッ」と音が聴こえましたし、旋回が上手な選手はヘルメットが水に着きそうなくらいの芸術的な旋回でした。
後年、ランナ戦の乗り手も少なくなり、ハイドロしか出来ない選手が員数合わせで組まれると、旋回時に転覆したり、ブイの手前をくるっとまわってしまったり、ブイは回ったものの対岸の方まで流れてしまったり、などということがありました。
何年か前の名人戦か何かで「中道」さんが模範?演技で乗りましたが、現役時代に乗ったこともない彼の技術では本人も恐る恐るだったと思います。
ついでに
第1回ダービー優勝戦はランナ戦で8艇立でした。
初期MB記念の優勝戦結果でR/H などの表示のR部門がランナ戦のことです。
その他の回答
bok********:
すいません。一時間掛けて回答したら先にカテマス様が回答されてました。
すいませんでした。
ランナ戦ですね。
まず基本から・・・ハイドロプレーンとランナバウトの違いは、艇底の段差とフィンです。
ハイドロは旋回性(サイド)を安定させる為に艇底に段差とフィン(金属性の金具)が付いてます。
それに対してランナバウトは艇底がツルツル、フィンも付いてませんでした。
水面との摩擦の違いで、ハイドロはサイドが掛かるので旋回し易く、ランナは艇底に抵抗が無い為、サイドの掛かりが悪い特徴があります。
簡単に説明すると、ハイドロは水の上を旋回。ランナは氷の上を旋回。
ランナのターンは物凄く迫力あります!
それと直線はもっと違います。
ハイドロは段差があるので、艇先が浮く感じで抵抗は少ないのですが(だから、伏せ込める)、ランナは直線では水面との抵抗が大き過ぎる為スピードが上がりませんでした。
それで、少しでも抵抗を減らそうと艇を『しゃくる』(直線で艇を持ち上げる。今は旋回後に艇をしゃくっている)動作をしてスピードを上げていました
ここも違います。
因みに、『しゃくる』と『ブリかまし(野中得意のローリング)』も違います。
そこで、かなり腕力を使うのでランナ戦は重量級の選手に分がありました。
代表選手は・・・大森健二さん、納富英昭さん、この二人がスバ抜けて成績良かったです。
ランナ戦の楽しみ方は、直線のしゃくりと、ターンでしたね。
今みたいに全速で握ったら、明後日の方向に飛んで行ってしまいまいますからね。
仮に今の現役選手でランナ戦をやったら、転覆ばかりでレースが成立しないと思います。
それほど操縦性が違うんです。
私も記憶をたどりながらの回答ですので、間違いがあるかも知れませんが、どうかご了承くださいませ。