ボートレースは一般的に内側のインが有利と言われていますが、1号艇などが1ターンを旋回した後、外側のほうに膨らんで進むのはなぜですか?
イン有利の法則なら、旋回した後も内側に寄って走れば、次のターンも最短で旋回できて有利と思うのですが。
補足
1ターン旋回後、内側インによって走った場合、速度が下がり、他の艇に抜かれる場合があるんですか?
ベストアンサー
kar********:
そんな単純にはいかないですよ、(笑)
ボートが外側に膨らむのは慣性の法則に遠心力が加わるからです、(^^♪
速度によって回転半径に制限がかかります。スピードを上げれば上げるほど回転半径は大きくなるので、競艇の場合も早いスピードで旋回しようとすれば回転半径は大きくなり結果として膨らみます。
なので、ターンの時に外の方に膨らむ傾向にあるんです、(^^♪
これが車とかだと、ドリフトという技があるので、ワザとお尻(リア)を外に流しといてタイヤの回転摩擦を利用して内側に起動を向けることができます。
競艇は水上なのでこれに似た技(モンキーターン)はありますが陸地みたいな摩擦が大きくないから、お尻を外に向けて内側に制御しようと思っても限界があります。
ターンするときいかに早く回るかを考えれば、外から内に切り込んだほうがアウトするときに加速が殺されないので早く回ったあとも速度を下げないで直線に出ていけます、この繰り返しで周回タイムの優劣が決まるようになっているんです、(^^♪
そもそも、インが有利と言われているのは、
スタートして第1ターンマークを回るまでの話で、1コース(イン)からスタートすれば第1ターンマークまでの距離が一番短いのと、引き波の上(前の艇が通った後できる水面のくぼみに足を取られることなく)を走らなくて良いので、
ボートのスピードが殺させないでスピードを維持したまま旋回できるからです。
船を操縦すれば分かりますが横波がきたとき舵が効きにくくなります、自分の思ってた方向に船首を向けにくくなるんです。車で言えばハンドルが思い通りに回せていない状態、雪道でスリップしたような感じです。
レースをよく見てれば分かりますが、横波に入らない起動をなるベく通るようにしてますよ、逆に縦波になるとこにモーターを持って行ければ加速を上げることが可能ですが、競艇みたいな不安定な水面を走っていてその操縦は不可能に近いのでやれないと思います、(笑)
理屈とすれば、一番短い距離だけ走れば有利だと考えられなくもありませんが、現実的には色んな力がボートの制御に関係しているので、先に書いたように少し遠回りになろうと、スピードの殺されないターンをしたほうが結果的には早く周回できるということなので、選手たちの多くはそちらを選択しているのだと思います。
その他の回答
Tak:
ターンには必要な旋回半径(マイシロと言う)が存在します。
ターンは円を描くような航跡を取るのでその円の半径の事です。
当然全速で回ろうとすればどうしても大きく回らなければ回れないし小回りでマイシロを短くすればスピードを落とさなくてはなりません。
無理にハンドルを切り過ぎると振り込んだりキャビテーションなどで急ブレーキがかかってしまい遅れを取るばかりか後続から追突される危険性もあります。
>旋回した後も内側に寄って走れば、次のターンも最短で旋回できて有利…
確かにそうですが1マークを回って並走してる場合はそのまま並走かスピードを落として1挺身差が付いてから内側に入るしかありません。そのまま内側の艇にぶつかって行って転覆させようものなら妨害失格になってしまいます。
それに極端な斜行も反則になります。
さきまいK:
他の回答者様のおっしゃるとおりですので、ちょっと違うお話を。
たしかにご質問者様のおっしゃるとおり最短距離を走ったほうが良いというのはいかなるレースにおいても常識ですよね。
車やバイクのレースだとライン取りとかになるんでしょうけれども。
確かにボートレースでも昔は小回りターンといって、ターンマークでしっかりスピードを落としてターンマークを舐めるように小さく廻って、ストレートもなるべく内側を走り一周の距離を短く走るという走り方が主流でした。
ですが、いまではどれだけ速いスピードで廻れるかが勝負の鍵となっています。
そうなったのはいろんな理由があるのですが、簡単に言うと全速ターンやモンキーターンの出現やモーターの変更などが挙げられます。
昔のほうがモーターにパワースポットあり、加速も速かったのでスピードを落としても十分加速したんですよ。
今は昔ほど加速しないのでスピードを落とさずに廻るのが主流なのです。
そして、なぜ膨らんでも早く走れるかですが、簡単な例で言うと要はアウトインアウトしてるからです。
車やバイクのレースではこれまた常識ですね。
どんなレースでもインベタで最速で走れるならそれにこしたことはないんです。
ですが、物理的に無理なのでコース幅いっぱい使ってなるべく速いスピードで廻れるようにアウトインアウトするわけです。
ボートレースの場合はコース幅はなく広い水面ではありますが、速度をなるべく落とさずに廻るため膨れるように見える走り方をしているわけです。
私見ではありますがご参考いただければ幸いです。
- さきまいK
- 訂正 パワースポット → パワーがもっと
jin********:
それは出来るだけ速いスピードで旋回しようとしてるからです。
もし、最短で旋回しようものなら、かなり速度を落として回らないと最小半径では旋回できません。しかし、速度を落とす代わりにスピードを失いますから、その艇の外を全速で旋回されると、圧倒的なスピード差で突き放されます。
だからほとんどの選手は若干膨らんでも、スピードを優先するのです。