競馬に詳しい人にお聞きします。斤量についてです。
5年くらい前から疑問に思ってたんですが、たまに「この馬は馬格がデカいから59kgでも大丈夫」とか「斤量増の影響は少ない」みたいなの聞くじゃないですか。
あれって実際どれくらい影響あると思いますか?
例えばあるレースで500kgの馬と400kgの馬が58kgで出走したとします。
それでほぼ同時にゴールしたとします。
もしこれが58kgではなく56kgであった場合どうなりますか?
仮に馬格がデカいほど斤量の増減の影響が少ない論が正しいとしたら斤量減の影響が大きい400kgの馬が先着することになりますよね?
もし56kgでも同時だよという人は馬格は斤量の増減に影響しないという考えであるということになりますよね?
実際どうなんでしょう?
教えてください。
ベストアンサー
ミナガワマンマ:
基本的な考え方はご質問の通りでより斤量の軽い馬が有利です
それを端的に現すのはハンデ戦ですね
強い馬(トップハンデ馬)に対して斤量を減らす事で弱い馬(実績に劣る馬)が互角に走れる様にしたレースです
また、見習騎手に斤量減の恩典が付くのも斤量を軽くして乗れる事で他の馬に対して有利になり、その技術不足を補い騎乗依頼を集められる様にする為の措置です
それとは別に体重に対する斤量の比率で有利か不利かを見る事が出来ます
斤量÷体重×100%、この数値が12.11を超えると成績が低下するとのデータが出ています
特に斤量体重比が12.6%を超えると急激に勝率は下がります
そしてダート戦や芝でも短距離戦であるほどその傾向が顕著で、レースの距離が延びるほどその影響が緩やかになって行きます
つまりはパワーやスピードを要する競馬ほど斤量が与える影響が大きい訳ですね
スタミナとはスピードを維持する力の事ですから、レースの距離が延びる程にスピードの有無よりもスタミナの有無が重要となり、斤量の如何に関わらずスタミナがある馬が上位に来る様になる、と推測されます
ステイヤーには小柄で細身な馬が多いのは体重(筋肉量)が少ない分だけスピードでは劣っても、体重が少ない事で逆にスタミナの消耗が抑えられるからです(^_^)
追記:先ず体重50kgの騎手+馬装具を背中に乗せて、そこから500g刻みで重さが増減する訳ですから、その影響が全く無いと考える方が不自然です
特に体重が少ない馬にはたった500gの増減でも影響が出ると考えた方が自然だと思いますよ?
人間のアスリートでもユニフォームや靴の材質の違いによる空気抵抗値やグラム単位での重量軽減、そんな僅かな事が直接勝敗に関わって来るし、その為にメーカーは億単位の資金をかけて開発改良を惜しまないんですからね?
- speranza city:
- 詳しくありがとうございます。
距離が長いほど影響が少ないのは以外ですね。
普通に考えれば馬格が小さいほど増減の影響ありますよね。
だとすると新たな疑問がわいてきたので後日質問したいと思います。
ありがとうございます。
その他の回答
ezx********:
>「この馬は馬格がデカいから59kgでも大丈夫」とか「斤量増の影響は少ない」みたいなの聞くじゃないですか。
斤量の影響をより受けやすい、より受けにくいを分けているのは馬格ではなくて積んであるエンジンです。ここで言うエンジンというのはパワーを含めた馬のトータル的な強さのことです。
小柄な馬であってもパワーがあって強い馬は多少の斤量の変化などほとんど苦にしません。これはハンデ戦でトップハンデの馬の勝率が高いことからも納得出来ると思います。
>例えばあるレースで500kgの馬と400kgの馬が58kgで出走したとします。
>それでほぼ同時にゴールしたとします。
>もしこれが58kgではなく56kgであった場合どうなりますか?
両者58kgで同時にゴールインしたということはこの500kgの馬と400kgの馬の強さは同じなので斤量が56kgに変わったとしてもやはり同時にゴールインすることになります。
1152303339:
雑な考え方をしてみてください。人間はざっくりと馬の十分の一の重さだと考えたら、走るのに0.1kg分背負って、どれだけ変わるか、ですね。そこから、個人的に考えると斤量は馬によって数字が違うと思いますが、一定の斤量を越えるとガクッとスピードが落ちる、という感覚です。その多くは普段背負わない60以上だと思いますが、敏感な馬は57とか58で「重いからしんどー」ってなって、走らなくなる、という感覚です。
そして、あまり突き詰めると予想がしんどくなると思います。質問文にある通りの話を現実に持ってくると同時にゴールというのは斤量だけでなく、あらゆる要素が詰まっての同着です。斤量が変わるだけで、結果がいかほどに変わるのか、下手をすると試行ごとに結果が変わる可能性もあると思われます。それぐらい微妙な事だと思います。
故に大事なのは最後の取り捨てで、2頭ないし3頭ぐらいを比べた時に斤量をちょっと考える程度でいいんじゃないかと思います。ハンデ戦で軽いから、この馬が圧倒的に強くなる、なんて事はないと思います。
- speranza city
- ありがとうございます。
影響はあるが深く考え過ぎないということですね。
chimpenzee:
思うんですけど、みんな想像でしか話してないんですよね。実際にテストしたりした人は皆無。
探すと斤量とタイムの概念すらイギリスから来たものであると行きつきます。英語で探すと1ポンドで半馬身だったかな。
これがポンドから斤に直され、さらにキログラムに直されたのが、現在の日本で使われている1kgで0.2秒とか1馬身と言われる数字になっていると理解しています。
多かれ少なかれ、この考えに影響受けてますから平均的な考えを探ったところで正しい答えにはならず、この場で質問することは答えに近づかないんじゃないかなぁと。
もっと偉い人が実際に実験したこと無いか探してみますね。
1、2日ください。
- chimpenzee
- と思ったらミナガワ先生が随分具体的な数字だしてますね。
参考になりそう。
知恵袋ではマウント取らない。:
私はあんまり関係ない気がします。
極端に馬格ないメロディーレーンの厩舎確かに斤量背負わないレースばかり選んで走ってましたけど、しっかり斤量背負った菊花賞で好走してますし。
500キロ以上の馬でもしっかり斤量堪えて伸びない馬も散々みてきてますし。
馬体重と斤量に影響があるなら、斤量を背負うGIで馬体重の大きい馬ばかりが勝っていいはずです。
でも三冠馬とか見てもオルフェーブルもディープインパクトも小柄な馬です。
私は関係ないと思います。
- speranza city
- ありがとうございます。
私もあの菊花賞を見て少し疑ったんですよね。言うほど斤量って影響あんのかなと。
そのことについても後日質問したいと思います。ありがとうございます。
nor********:
実際のところは、馬場にしても騎手にしても色々な影響が複雑に絡み合うので、何とも言えませんが、斤量に関して言うとその認識で間違いないと思います。
特に斤量が重くなると、騎手の体重自体は50キロ前後なので、相当な重さの重りを鞍なり、騎手なりに付けて乗ることになるんです。
この重さって、人の動きとは微妙に連動しないので、多少なりとも走りにくさは出るんですよ。
斤量と馬体重の関係を調べたデータで言うと、だいたい馬体重の13%を超えてくるとマイナスの影響があるとされてます。
58Kgを背負うときは、馬体重が470Kg以下くらいの馬には何等か影響が出るってことですね。
- speranza city
- ありがとうございます。
数字上の重さ以外の影響もあるということですね。
ミナガワマンマ:
基本的な考え方はご質問の通りでより斤量の軽い馬が有利です
それを端的に現すのはハンデ戦ですね
強い馬(トップハンデ馬)に対して斤量を減らす事で弱い馬(実績に劣る馬)が互角に走れる様にしたレースです
また、見習騎手に斤量減の恩典が付くのも斤量を軽くして乗れる事で他の馬に対して有利になり、その技術不足を補い騎乗依頼を集められる様にする為の措置です
それとは別に体重に対する斤量の比率で有利か不利かを見る事が出来ます
斤量÷体重×100%、この数値が12.11を超えると成績が低下するとのデータが出ています
特に斤量体重比が12.6%を超えると急激に勝率は下がります
そしてダート戦や芝でも短距離戦であるほどその傾向が顕著で、レースの距離が延びるほどその影響が緩やかになって行きます
つまりはパワーやスピードを要する競馬ほど斤量が与える影響が大きい訳ですね
スタミナとはスピードを維持する力の事ですから、レースの距離が延びる程にスピードの有無よりもスタミナの有無が重要となり、斤量の如何に関わらずスタミナがある馬が上位に来る様になる、と推測されます
ステイヤーには小柄で細身な馬が多いのは体重(筋肉量)が少ない分だけスピードでは劣っても、体重が少ない事で逆にスタミナの消耗が抑えられるからです(^_^)
追記:先ず体重50kgの騎手+馬装具を背中に乗せて、そこから500g刻みで重さが増減する訳ですから、その影響が全く無いと考える方が不自然です
特に体重が少ない馬にはたった500gの増減でも影響が出ると考えた方が自然だと思いますよ?
人間のアスリートでもユニフォームや靴の材質の違いによる空気抵抗値やグラム単位での重量軽減、そんな僅かな事が直接勝敗に関わって来るし、その為にメーカーは億単位の資金をかけて開発改良を惜しまないんですからね?
- speranza city
- 詳しくありがとうございます。
距離が長いほど影響が少ないのは以外ですね。
普通に考えれば馬格が小さいほど増減の影響ありますよね。
だとすると新たな疑問がわいてきたので後日質問したいと思います。
ありがとうございます。