ポーカーのフルハウスとは?強さや出る確率、例をもとに戦略を解説

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5枚の手札で役を作るトランプゲームポーカーにおいて、役の一つとして知られるのが「フルハウス」です。

フルハウスはフォーカードやロイヤルフラッシュといったプレミア役を除けば非常に強いランクの役となっており、フルハウスが成立した時はほとんどのプレイヤーに勝てると言って良いでしょう。ただし、相手もフルハウスが狙えそうなタイミングでは、場合に応じて勝負する必要があります。

このページでは、のフルハウスとはどんな役なのかという基本的な部分から、どれくらい強いのか、出現確率、フルハウスの戦略といった詳しい内容について解説します。

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(ウィナーズクラブ管理人)

ポーカーでフルハウスが成立する場面はなかなかお目にかかれません。しかし、テキサスホールデムといったコミュニティカードを使ったポーカーの場合、相手も同等以上に強い役を持っている可能性があることも…。具体例を出しながらフルハウスについて解説します。

この記事のまとめ

  • フルハウスはポーカーの役の中で4番目に強い役
  • フルハウスが出る確率は約0.14%!なかなかないチャンスをものにしよう
  • フルハウスより強い役が相手にできにくい状況では積極的に勝負がおすすめ
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この記事はおよそ 6分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう

目次 開く
フルハウスとは

フルハウスの例
フルハウスの強さ

フルハウスより強い役
フルハウスより弱い役
フルハウス同士の勝敗の決まり方

3枚組の数字の強さで決まるのが基本
3枚組の数字が被っているとき
フルハウスができる確率は約0.14%

確率の計算方法
フルハウスの成功例と失敗例

積極的にベットすべし!成功しやすい例
強気にいくのは危険かも…失敗しやすい例
ポーカーのフルハウスまとめ

フルハウスとは

フルハウスとは

「フルハウス」とは、スリーカード(同じ数字のカードを3枚集めた役)とワンペア(同じ数字のカードがペアになった役)が揃った時に成立する役のことを指します。トランプに同じ数字のカードは4枚しかないので、スリーカードとワンペアはそれぞれ別の数字です。

ちなみに「フルハウス」という名前の由来ですが、ポーカーでフルハウスが生まれた頃はストレートやフラッシュなどの役がまだなく、全ての手札を5枚フルに使うことが「フルハウス」の語源であると言われています。

フルハウスの例

フルハウスの例

6♦・6♥・6♠Q♣・Q♦️

4♦・4♥A♠・A♣・A♦️

のように、同じ数字のカードが3枚揃うことで成立するスリーカードと、同じ数字のカードが2枚揃うことで成立するワンペアが両方あることで「フルハウス」が成立します。

フルハウスの強さ

フルハウスの強さ

ポーカーではハイカード(ノーハンド)を除くと9種類の役がありますが、そのうちフルハウスは4番目に強い役となっています。

ロイヤルストレートフラッシュ・ストレートフラッシュ・フォーカードといった成立するだけでほぼ勝ち確のプレミア役には叶わないものの、強い役とされているフラッシュやストレートなどにも勝利することができるので、実戦上ではかなり強役と言えます。

フルハウスより強い役

フルハウスより強い役は以下の3つです。

  • ロイヤルストレートフラッシュ
  • ストレートフラッシュ
  • フォーカード

いずれも成立確率は非常に低く、またストレートやフラッシュといった役とは相性が悪いので、「自分がフルハウスを成立させている時に他のプレイヤーが上位役を成立させている」という可能性はかなり低くなります。そのためかなり強い分類に入る役と言えます。

フルハウスより弱い役

フルハウスより弱い役は以下の6つです。

  • フラッシュ
  • ストレート
  • スリーカード
  • ツーペア、ワンペア、ハイカード

スリーカードとワンペアを合わせた役なので、スリーカード以下の役では負けるというのは自然にわかると思いますが、フラッシュやストレートより強い役というのは初心者の方は忘れがちなので覚えておきましょう。

フルハウス同士の勝敗の決まり方

フルハウスはかなり難しい役ではあるのですが、例えばボードでペアやスリーカードが成立したという場合など、フルハウスが出来やすそうなシチュエーションというのはそこそこ出てきます。その場合、ショーダウン時にフルハウス同士になるパターンもあります。

そこで、もしフルハウス同士だった場合、どのように勝敗が決まるのかについて解説します。

なお、こちらの説明で出てくる「カードの強さ」は以下の通りです。2が一番弱く、Aが一番強いと考えておきましょう。

(弱い)2<3<4<5<6<7<8<9<10<J<Q<K<A(強い)

3枚組の数字の強さで決まるのが基本

3枚組の数字の強さで決まるのが基本

フルハウスの勝敗は、基本的にスリーカードが強い数字である方が上となります。スリーカードとワンペアのうちどちらか強い方…ではなく、スリーカードが優先して勝敗を決めると覚えておきましょう。

例えば、

自分「5♦・5♥・5♠A♣・A♦️

相手「9♦・9♥K♠・K♣・K♦️

というハンドの場合、自分のスリーカードの数字は「5」、相手の数字は「K」なので、相手の方が勝利します。

3枚組の数字が被っているとき

3枚組の数字が被っているとき

など、コミュニティカードが共有されているポーカーの場合、スリーカードの数字が同じというケースもあります。その場合は、残りのワンペアの数字によって勝敗が決まります。

例えば、

コミュニティカード「5♦・5♥・9♠・J♠︎・A♦️」

自分「5♠︎A♠︎

相手「5♣J♣️

というハンドの場合、

自分のフルハウスのハンドは「5♦・5♥・5♠︎A♠︎・A♦️

相手のフルハウスのハンドは「5♦・5♥・5♣J♠︎・J♣️

となります。

スリーカードを比べると同じ5なので、ペアの数字を比べると自分がA、相手がJとなります。そのため、自分の勝利となります。

なお、スリーカードもペアも同じ数字だった場合は引き分け(チョップ)となり、ポットはそれぞれ等分されます。

フルハウスができる確率は約0.14%

フルハウスができる確率は約0.14%

実は、フルハウスの出現確率は非常に低いんです!

たとえば、ドローポーカーで最初に配られた5枚でフルハウスが成立する確率、もしくはテキサスホールデムでフロップまでにフルハウスが成立する確率はなんと「0.14%」と言われています。

また、リバーまでにフルハウスが成立する確率も2.6%とかなり低いため、フルハウスが成立しただけでもかなりのチャンスであると言えるでしょう。

確率の計算方法

ここでは、フルハウスが最初の5枚(ドローポーカーで配られる手札、もしくはテキサスホールデムでフロップまで)で成立する確率について計算していきます。

(Cは組み合わせを示す記号です。例えば4C2であれば、異なる4つの物から2つを選ぶ組み合わせのことを指します。)

まず、52枚のカードから任意の5枚のカードを引く場合の数は、52C5=2,598,960通りです。

このうち、フルハウスが成立する組み合わせは

  • スリーカードの数字を選ぶ場合の数 …13通り
  • スリーカードのスートをそれぞれ選ぶ場合の数 … 4C3通り
  • ペアの数字を(スリーカードと被らずに)選ぶ場合の数 …12通り
  • ペアのスートをそれぞれ選ぶ場合の数 …4C2通り

これらを全て掛け合わせた数なので、 13×4C3×12×4C2 = 3,744通り となります。

フルハウスが成立する場合の数を全てのカードを引く場合の数で割れば求められるので、フルハウスができる確率は

3,744 ÷ 2,598,960 = 0.00144… これを百分率に直して、約0.14% となります。

フルハウスの成功例と失敗例

今まで見てきたように、フルハウスはかなり難しい役であり、成立するとかなり高い確率で勝利することができます。

しかし、テキサスホールデムにおいては大部分のカードが共有されているので、自分がフルハウスを成立できるということは、相手もフルハウス以上の役となっている可能性も考えなくてはいけません。

そこで、自分がフルハウスを成立させた時に、どういったシチュエーションで積極的に勝負すると勝ちやすくなるのか、について例を出しながら解説します。

積極的にベットすべし!成功しやすい例

フルハウスの成功例と失敗例

自分より強いハンドが作りにくいボードの場合、積極的に勝負していきたい場面と言えるでしょう。

例えば、

自分の手札「J♦・J♥

コミュニティカード「J♠3♥・3♠︎・5♠︎・10♠」

という状況を考えてみましょう。この時自分はJ・J・J・3・3のフルハウスを持っています。

この時、どのハンドに負けるかを考えてみると…

  • 相手が5や10のポケットペアの場合でも、自分のフルハウスの方が上
  • 相手がスペードを持っていてフラッシュになっても、自分のフルハウスの方が上。またストレートフラッシュの可能性はない
  • 相手が3のポケットペアだった場合は3のフォーカードになるため負ける

このため、警戒すべきは3のペアのみです。また、コミュニティカードに3が2枚ある以上、3のペアはかなり確率が低いと言えます。

しかもこの状況はフラッシュやスリーカードを成立させたプレイヤーが勝負に乗ってきやすいので、積極的なベットでポットを増やし、ショーダウンに持っていくのが最も利益を増やしやすい戦略と言えます。

強気にいくのは危険かも…失敗しやすい例

フルハウスの成功例と失敗例

フルハウスを持っているという場合であっても、ボードがそれ以上の役を作りやすいという場合は積極的に行きにくい場合もあります。

例えば、

自分の手札「9♦・9♥

コミュニティカード「9♠・J♠・J♦️・Q♠︎・K♠」

という状況を考えてみましょう。この時、自分は9のスリーカード・Jペアのフルハウスを持っています。この時負けうるハンドはどのようなものでしょうか?

  • (J,9)(J,Q)(J,K)の組み合わせは、より強いフルハウスなので負ける
  • 10♠︎がハンドに入っていると、ストレートフラッシュで負ける
  • Jペアのフォーカードでも負ける

特にこの組み合わせは勝負に行きやすい(J・Kの組み合わせなどはフォールドしにくい)ので、プレイヤーがこのような組み合わせのハンドを持っている可能性も十分あります。

このように、フルハウスが相対的に弱くなっている場合、チェックで様子見をしてドカンと張られたらフォールドする、といった戦法を取ると良いでしょう。

ポーカーのフルハウスまとめ

カードゲーム・ポーカーで登場する「フルハウス」は、スリーカードとワンペアが揃うと成立するかなり難易度の高い役です。

その分ストレートやフラッシュなどの強い役にも勝つことができるため、テキサスホールデムなどで出現した場合は積極的に攻める場面と言えるでしょう。

ただし、フルハウスが成立するためにはボードに必ずペアやスリーカードがいるので、周りのプレイヤーもフルハウスが成立している可能性があります。周りの状況を把握しつつ、適切なタイミングでベットを上げることをおすすめします。