フラッシュ成立の条件とは?最強役への道標を徹底解説

ポーカーで5番目に強い位置づけの役「フラッシュ」は1種類のスートが揃った状態で、見た目も美しいですね。とはいえ出現率が低く、なかなか完成させるのが難しいレア役です。

このページでは、ほとんどの勝負で勝てるフラッシュの強さや出現確率、実践での狙い方や立ち回り方、成立までの流れや途中の確率、フラッシュの複合上位役の「ロイヤルストレートフラッシュ」「ストレートフラッシュ」についても出現確率、狙い方などを解説します。

目次
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1
のフラッシュとは?

2
フラッシュの強さ

3
ポーカーのフラッシュの出現確率

4
初心者でもできる!フラッシュを狙うための戦略

5
フラッシュの実践例

6
ポーカーのフラッシュまとめ

ポーカーのフラッシュとは?

ロイヤルストレートフラッシュとは?

ポーカーの「フラッシュ」とは役の名称で、手持ちのカードを同じスート(スペード、ハート、クローバー、ダイヤ)で揃えるとフラッシュとなります。例えば、全てハートのカードであれば、ハートのフラッシュ、全てスペードならば、スペードのフラッシュです。数字をの並びは問いません。

もしもフラッシュの状態で数字が並んでいる場合は、「ストレートフラッシュ」という別の役になり、フラッシュよりもランクが上の強い役になります。

フラッシュは全4パターン

ロイヤルストレートフラッシュは全4パターン

フラッシュはスートの種類分(4パターン)あり、スペードを5枚揃えればスペードのフラッシュ、ハートを5枚揃えればハートのフラッシュ、クローバーを5枚揃えればクローバーのフラッシュ、ダイヤを5枚揃えればダイヤのフラッシュです。

ちなみに、スートの序列や強弱はありませんので、ハートのフラッシュがスペードのフラッシュよりも強いなどということはありません。

フラッシュの強さ

フラッシュはポーカーの全10種類役の5番目に強い役です。ポーカーの役は出現確率が低いほど強く設定されているため、5番目とはいえ非常に強力なレア役です。

フラッシュよりも上位の1位、2位、3位役は出現率が極めて低く、例えるなら麻雀では役満、宝くじではミニロト1等当選、ナンバーズ4のストレート当選レベルの難易度ですので、フラッシュに勝つのは容易ではない事がわかります。

フラッシュが成立すればほとんどの勝負において高確率で勝つことが可能です。
ライバルはフラッシュよりも少しだけ出現率が低いレア役4位の「フルハウス」ということになります。

フラッシュが勝てる役

ジョーカー有りの場合はファイブカードが最強

フラッシュが勝てる役は「ストレート:出現率約0.4%」「スリーカード:出現率約2.1%」「ツーペア:出現率約4.75%」「ワンペア:出現率約42.25%」「ハイカード(ブタ):出現率約50%」の5種類です。

※各役の出現確率は手札の2枚が配られ、テーブルの上に3枚のコミュニティカードが並べられたフロップ(第2ラウンド)状態での出現確率です。ラウンドが進み「ターン」4枚目、「リバー」5枚目がコミュニティカードに追加されると完成確率は上がります。

勝てる役 説明 出現確率
ストレート 連続する5枚のカードで構成される役 約0.4%
スリーカード 同じ数字のカード3枚で構成される役 約2.1%
ツーペア 異なる数字のワンペア2組で構成される役 約4.75%
ワンペア 同じ数字のカード2枚で構成される役 約42.25%
ハイカード 役なし。「ブタ」ともいう。 約50%

フラッシュが負ける役

ジョーカー有りの場合はファイブカードが最強

フラッシュが負ける役は「ロイヤルストレートフラッシュ:出現率約0.00015%」「ストレートフラッシュ:出現率約0.00139%」「フォーカード:出現率約0.024%」「フルハウス:出現率約0.14%」の4種類です。フラッシュ同士の対決になった場合は優劣を決めるルールがあります。後ほど詳しく解説します。

※各役の出現確率は手札の2枚が配られ、テーブルの上に3枚のコミュニティカードが並べられたフロップ(第2ラウンド)状態での出現確率です。ラウンドが進み「ターン」4枚目、「リバー」5枚目がコミュニティカードに追加されると完成確率は上がります。

負ける役 説明 出現確率
ロイヤルストレートフラッシュ 同じスートの10・J・Q・K・Aで構成される役 約0.00015%
ストレートフラッシュ ストレートとフラッシュが同時に完成する役 約0.00139%
フォーカード 同じ数字のカード4枚で構成される役 約0.024%
フルハウス スリーカード1組とワンペア1組で構成される役 約0.14%

ポーカーのフラッシュの出現確率

ジョーカーを抜いた52枚のデッキ(トランプの1セット)からランダムに5枚のカードを選択した場合、フラッシュが成立する確率は「0.19%」になります。

これは最初に配られた5枚のカードですでにフラシュが成立している確率で、ビデオポーカーでは5枚のカード変更が可能ですし、テキサスホールデムでは、ターンとリバーで各1枚、合計2枚のカードが追加されるため、フラッシュ成立の確率が上がります。ただし、参加人数の多少によって確立が変化します。

ポーカーの主流ゲームであるの場合、「リバー(コミュニティカード5枚目)」でフラッシュが成立する確率は「3.25%」となり、約30回に1回はフラッシュを完成させることが可能です。

初心者でもできる!フラッシュを狙うための戦略

ジョーカー有りの場合はファイブカードが最強

ポーカーの種類は数十種類もあり、5枚の手札から任意の数枚を交換し、完成した役をプレイヤーが競い合う「ドローポーカー」や、完成した役に応じたポイントを獲得できる「」などもよく知られています。

ここでは2枚の手札と5枚のコミュニティカードで競い合う最もメジャーな「テキサスホールデム」を例に、フラッシュを狙える条件や戦略について詳しく解説します。

自分の手札のスーツを確認する

テキサスホールデムでは最初に配られた手札2枚のスートが揃っている状態を「スーテッドカード」と呼びます。スートが揃った状態で、さらに数字が連続する場合(56、JQ、23、など)「スーテッドコネクター」と呼びます。

まずは手札に配られた2枚のカードが同じスートであることを確認してください。
手札が「スーテッドカード」もしくは「スーテッドコネクター」の状態ならばフラッシュを狙うチャンスです。

2枚のスートが異なる場合はフラッシュは諦めて、別の役を目指すことになります。

コミュニティカードを確認する

テーブルにコミュニティカードが3枚並べられた初期状態を「フロップ」と呼びます。

「フロップ」の時点で手札2枚、コミュニティカード3枚ですが、この5枚でフラッシュが成立する確率は「0.19%」です。

4枚揃って、1枚異なる状態、(あと1枚で完成)を「フラッシュドロー」と呼び、この状態の出現確率は「10.9%」です。

「フロップ」の時点で「フラッシュドロー」の状態ならば、「ターン(コミュニティカード4枚目)」での完成確率「19.1%」。

「リバー(コミュニティカード5枚目)」での完成確率「35%」と高くなります。

フラッシュが完成する可能性が高い場合は、積極的にベットする

上記の通り「フロップ」で「フラッシュドロー(完成まで1枚)」の状態ならば完成確率が「35%」もあります。積極的にベットして勝利を目指して下さい。

また、フラッシュ完成まで2枚必要な状態を「バックドア・フラッシュドロー」と呼びますが、「フロップ」で「バックドア・フラッシュドロー」の場合、「リバー(コミュニティカード5枚目)」までの完成確率は「4.2%」と低いため注意が必要です。

「フロップ」時に「フラッシュドロー(完成まで1枚)」なら積極的にベットし、「バックドア・フラッシュドロー(完成まで2枚)」なら慎重に判断しましょう。

フラッシュが完成しない場合は、潔く降りる

フラッシュが完成しなかった場合は潔く降りることも大切です。フラッシュを狙って失敗した場合は、ブタになっている場合が多く、良くても「ワンペア」程度にしかなりません。

突っ張ってベットを増やし勝負したところで負ける可能性が非常に高く傷口を広げるだけです。それよりも潔く降りて無駄を省き次のゲームに期待した方が希望が持てると言えます。

フラッシュの実践例

テキサスホールデムの実践において、プレイヤー複数人にフラッシュが成立した場合の勝敗の決め方や、フラッシュを狙っていて成立する上位役の「ロイヤルストレートフラッシュ」、「ストレートフラッシュ」について解説します。

上記で「フロップ」時に「スーテッドカード」もしくは「スーテッドコネクター」ならばフラッシュを狙えると書きましたが、ここでは上位役のカギとなる「スーテッドコネクター」にも触れて解説します。

フラッシュ同士の強さの比較

ジョーカー有りの場合はファイブカードが最強

フラッシュを完成させたプレイヤーが複数人の場合、フラッシュ同士の強さの比較はフラッシュを構成するカードの中で最も大きな数字を比較して決定します。

強弱の序列は、A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2となります。

【フラッシュ同士の強さ比較例】

プレイヤーA:「Q」「10」「8」「3」「2」
プレイヤーB:「K」「10」「5」「3」「2」の場合

プレイヤーAの「Q」、プレイヤーBの「K」を比較し、プレイヤーBの勝ちになります。

ロイヤルストレートフラッシュとは

「ロイヤルストレートフラッシュ」はポーカーの最上位役です。
「フラッシュ」と「ストレート」の複合役で、「A」「K」「Q」「J」「10」を同じスートで揃えれば完成です。

完成する確率は「リバー(コミュニティカード5枚目)」で「0.0032%」しかありません。
麻雀の役満と比較すると、字一色(0.005%)、緑一色(0.002%)レベルの難易度です。

手札に役構成に必要なカードが2枚あれば可能性がありますので積極的に狙ってみましょう。

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ストレートフラッシュとは

「ストレートフラッシュ」は2番目に強い役で、「リバー(コミュニティカード5枚目)」で完成する確率は「0.027%」です。

「フラッシュ」と「ストレート」の複合役で、手札の2枚が「87」「54」のように「スーテッドコネクター」(連続した数字で同一スート)の場合、完成確率が高くなります。または手札の2枚が「85」「97」のように近い数字の「スーテッドカード」ならばチャンスです。

しかし、手札2枚が「K2」「93」のように5つ以上離れている場合は、連続する可能性が低いため、完成確率は極端に低くなります。

※補足:ストレートで「A」を使う場合、「K」か「2」のどちらか1枚にしか使用できません。

【ストレートフラッシュの成立・不成立例】
ストレート成立 [A] [K] [Q] [J] [10]
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[4]
[3]
[2]
[A]
無効 [Q]
[K]
[A]
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ポーカーのフラッシュまとめ

フラッシュは完成難易度が高いですが、揃えることが出来れば高確率で勝つことが出来る役ですし、フラッシュ狙いから発展して上位役の「ロイヤルストレートフラッシュ」や「ストレートフラッシュ」が完成する可能性もあります。手札が「スーテッドカード」や「スーテッドコネクト」なら積極的に狙ってみてください。

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